昔やったリール修理の再掲載。
購入 2004.08.24
出掛けた帰りがけにタックルベリー立ち寄り。
リールを見てたらGUNNERが¥525。
あ?、¥525?。
値付け間違いかと思ったらマジ。
良く見たらサムバーが折れて無い。
無いサムバーの部分のバーを押してクラッチを切り、スプールを回してみたらなかなか良い回転。
ハンドルを回しても問題はなさそう。
おまけにこのリールは傷が殆ど無い。
買ったけどサムバーを折って使いもんにならなくなり、そのまま他の釣具と中古屋さんに売りにきた
けど二束三文だったって感じか。
しかし、他のリールからサムバーはぐれば使えそう。
なかなかに良いお買い物だったかも。
でもまぁ・…、Abuの4000番台なんか久しく使ってないんだが。
早速GUNNERをばらして様子を見てみる。
そうだった、ABUのサムバータイプのフレームはサムバー単体が簡単に抜ける構造じゃなかったっけ。
まぁそれはいいや。
それで古いRoyalEXを引っ張り出し、フレーム部分のみをスワップしてGUNNERを再生することにした。
双方のカップを外してフレームのみにして、入れ替えて組上げる。
GUNNERのハンドル側カップをはめ・・・・、はめて・・・・、は・・・・・。
はまらない。
え~、古い4600系と最近の4600系ってフレームの互換性はないんか。
調べてみるとサムバーについているクラッチを切るピンの位置が違う。
これが合わなくてハンドル側カップの切りこみにサムバーのピンそのものが入らない。
ぐぇ。
4600C3だと問題無くはまる。
でも4600C3はそこそこ弄ってあるし、色も合わないからスワップするのは勿体無い。
RXとのスワップは、ハンドル側カップの内側のプレート部、もしくはギア部も入れ替えてやらない
と駄目そうだ。
そうはいってもIARが有りと無しのモデルだしギア比だって違うしなぁ。
上手くいけばプラリールフットで多少軽量化されたギア比6.3のHighspeedのGUNNERなんてのが出来
あがりそうなんだが。
いや、GUNNERのハイギアはSPRINTだったっけ。
サムバー修理案
チト検討してみたらサムバーの補修もできそうなのでRXとの2個1中止。
なるべく強度があって実用可能で見栄えが良さそうな方法を考える。
ざっとWebで調べてみるがベロ修理のコンテンツって無い。
赤ベロ修理で探すとカメラ修理のものばかり出てくる。
そういえば雑誌なんかでも、古い赤ベロだ黒ベロだが割れた場合はフレーム交換だって載ってたも
んな。
そうなるとへそ曲がりだから修理を試みたくなるのよね。
色々考えてみたけれど、支点になっているフレームのバーのサムバー部分は1mm程度の厚さしかな
く、そこが一番のネック。
フレームのバーのカシメを外してバーを抜くのも考えたが、片面を全て外して片側のプレートを外す必要
がある。
サムバー支点のバーを切断してネジ連結のバーにするのも考えたが、フレーム分解やバー切断はフレーム
が歪む可能性が高すぎる。
とりあえず残ったのは、手間がかからず確実そうな↓この方法。
左側の画の感じでサムバーの残骸は、サムバーそのものとフレームのバーの上面部がもげてしまってる。
最初は中央の画の様にフレームのバーを包むように0.5mmのアルミ版を曲げて接着補強。
それにアルミのL字材を接着してネジ止め補強を考えています。
ただねぇ、サムバーを後側からみたら不細工だろうなぁ。
壊れてる状態の写真撮っておくの忘れた。
修理の初っ端
案に沿って切り出した部品を組んだのがこんな感じ。
まだ接着だけでネジは入れてない。
接着でもそこそこ強度はありそうなんだけど、剥がれる時にはパリっといきそうだから補強は必須
だろうな。
全体で見ればそれほど格好悪くもないけど、アップで見ると粗が目立ちます。
クリックで大きいのも見られます。
でも、チト色のバランスが悪いですね。
L字材ヘアライン仕上げの素のアルミ色は黒っぽいガンナーだと浮いてるなぁ…。
仕上げ
見栄えがイマイチなんで仕上げも追加。
その前にベースの完成もしなくちゃ。
サムバー下部をネジで止めるつもりだったが小さいネジが無い。
ドリルで穴をあけ、爪楊枝を刺して瞬着を染みこませて固定。
その後に仕上げ。
薄いステンレスシートがあったので、それを切りぬいてサムバーに貼り付け。
出来上がりは↓こんな感じ。
メッキっぽい光り具合になったので、多少本体との相性も良くなったかな。
ステンはピカピカだけれども、周囲の本体の色を映すから良いのかも。
リールフットやワインダもメッキだしね。
最後になって各部にオイルをくれてメンテ。
純正オイルを差してラインを巻かないままスプールの指弾きでワインダ往復数確認。
3往復。
流石に純正でグリス抜きのGUNNER。
良い回転です。