調子が悪くてバイクに乗ったり弄ったりも暫くなかった。
パイプの加工なども少しやってみたくて、曲げ加工用冶具を作ってみたり試しをしてみたりした。
鉄パイプ曲げとなると、太い物で有名なのは砂を詰めてバーナーで炙って手で曲げる手曲げ。
そこまで太い物じゃなく、使いたいと思っているのは1/2インチ以下の力任せで手で曲がってしま
いそうなサイズ。
できればもう1サイズ太い5/8とか1インチ径とかも使ってみたいけど、そこらになると多かれ少な
かれ炙り曲げしないといけなさそうだし、加熱無しの力曲げでいける1/2をメインで試してみた。
以前細い鉄丸棒を曲げてみた時には適当に曲げても簡単に曲がったが、パイプとなると適当に
曲げると潰れる。
Rが大きかったり鈍角なら力任せで少しずつでもいけそうなんだけど。
曲げ道具として油圧ベンダーとかロールベンダーとかハンドベンダーがあるのは知ってるが、そ
れを自作で作るのも難しそうだったり安くはできなさそうだったり。
ジャッキを使ったベンダは現実的そうだけど、曲げのアダプタがな。
ネットで調べてみると塩ビパイプの内径が12.7㎜位で、それに切れ込みを入れて曲がる様にして
座屈防止で折れを防ぐなんてのがあった。
安上がりだし簡単なので試してみる事にする。
こんなの。
作って塩ビ単体で曲げてみると、確かに切れ込みの内側に綺麗に曲がって座屈防止されてパイ
プが潰れずに曲がりそう。
これで試しに曲げてみたところ、確かにパイプは潰れずに綺麗に曲がった。
ただこれ、45度か60度位までならまだマシだが、90度まで曲げると塩ビパイプを抜くのが大変。
直線のパイプの一か所を曲げるだけなら、蛇腹塩ビにシリコンスプレーを吹いて反対側から短い
塩ビパイプを通して打ち出すようにして抜けるんだが、打ち出す短い塩ビパイプの助走距離が
無かったり曲げ箇所が2か所以上だとそれもできない。
この位の大きいRで曲げられたが、この位でも抜くのが結構面倒だった。
これ、内径が1/2インチの密巻の密着スプリングがあれば同じ様な事ができそうだなと思ってスプ
リングを探してみた。
外径16㎜の線形1.6㎜位の物が使えそうだったけど、値段が結構する。
それじゃyしょうがない。
そんなに使う物でもないし。
と思ったら、アルミや銅管曲げ用に最初からスプリングベンダって物があるんだなw。
問い合わせたら近所のホームセンターには無かったが、少し離れた大きいホームセンターでも
取り扱ってた。
空調、冷房配管などでなまし銅管を手曲げするのに使うらしい。
買ったのはエスコの1/2スプリングベンダってので、たったの260円。
流石によくできてて、差し込み側にフレアがついててパイプが差し込み易くなってる。
これが使えれば塩ビに切れ込みを入れる手間も不要そう。
モノタロウでも扱ってるから入手も楽。
ただ安いって事は消耗品かな。
それに加え、短いパイプを曲げるのも大変だし何箇所か曲げる時にも便利な様に冶具を作って
みた。
足場パイプを30㎝位にカットして4か所自在クランプで固定しただけ。
足場パイプ径に合いそうなシンブルがあったので、溶接を切って少し広げて入れて曲げガイドに
してみた。
足場パイプ2mにクランプ4つ、シンブル1つなんで全部で2千円もしない位。
カットは無料でできるホームセンターなので加工賃もなく、切って買ってきたものにシンブルを通
してクランプで組むだけ。
こいつらで曲げを試してみたところ、冶具もまぁまぁ使えるしスプリングベンダもまぁまぁ悪くない。
やはり曲げた後にベンダを抜くのは面倒だけど、スプリングだから捻りながら抜きやすい。
流石によく考えられてるわ。
これで1/2鉄パイプはなかなか曲げ加工がしやすくなったかも。
【 2016/3/21 追記 】
冶具を使った曲げ例を忘れない様に載せておく事にした。
冶具のパイプ部分だけで適当に曲げてしまったパターンと、シンブル部分のRのきつい所をガイド
として使って曲げたパターン。
最初の写真のパイプの下側部分が適当に曲げた状態で、上側がシンブルの写真に写ってる上
側の所で曲げた状態。
その後は、各々のパイプの潰れ具合、曲げのR、シンブルのサイズ感などの写真。