ルアー工作勘の取り戻しと備忘。
かれこれもう10数年以上、まともにルアーの作成もやってない。
そもそもルアーの釣りどころか釣りそのものもろくにやってなくて、年に数える位でやるかやられ
るか、やらないか。
流石にあまりにもルアー作りをしてなくて、色々手先の感覚も怪しくなってきている昨今なので、
とりあえずリハビリ的にルアーを作って工作勘の思い出しをしてみようか、などと思った。
昨年末の久しぶりの海のカマス釣りで、ミノーの投げて巻きを繰り返すなんて事をした所為もあり、
ちょっとやる気が出たって事だな。
10数年ぶりにだがw。
カマスも後の方はワームばかり使っていたので、本気でやる気が出たのか少し怪しいw。
【 昔の買い置きの材料の写真など 】
バルサの貼り合わせタイプとか木工旋盤削りのトッププラグなんかの方が失敗無く作り易いんだ
けど、面倒くさい奴の方が温習とかリハビリにもなるので、とりあえず木製の削りとか重心移動
の小さいのをやってみる事にする。
できなくなってたら、途中で止めて他の物をやるが。
材料はアガチスとバルサで、貼り合わせじゃない無垢板でやってみようかと。
などと思ってはみたが、先日道具を虫干しで引っ張り出したところ、あれが無いこれが使えない
と、色々問題も出てきた。
大物だと小型ボール盤が無いw。
別に小型ボール盤が無くてもルアーは作れるんだけど、そんな大物電動工具が見つからないっ
てのがどうなのよ。
他にも、糸鋸盤の刃が無い、コンプレッサーのホースが使い物にならない、塗料が固まって使え
ない、そもそもコーティング剤が無い等、色々。
そりゃなぁ、10数年も放置してればそんな風にはなるわ。
で、捜索を続けていたら、無事小型ボール盤も見つかった。
こんなもん見つからないなんて、どんな魔窟な物置だよとw。
結局物置には無くて別の押し入れに単独であったんですけどね。
道具も見つかったので、糸鋸盤の刃を買ってきたりして、前置きが長くなったけど、いよいよ開始。
道具が揃って言い訳の材料が減って、自縄自縛ではないかという話もあるがw。
【 道具類の写真など 】
大雑把な型紙を作って大雑把に切り出し。
ウッドベイトタイプのフレームとシンカー入れを行う物は型紙の形に切り出し。
重心移動タイプは四角く切り出したまま、後ろ側からボール盤で穴開け。
適当にウエイト配置を考え、適当な長さに。
重心移動ユニットに使うパイプは外径4㎜内径3㎜でいくので4㎜のドリル刃で。
ユニット用の穴開け完了。
こちらはウッドK-tenタイプの重心移動でいってみようかと思います。
長さは適当に5㎝と7㎝のミノータイプ。
切り出したり穴開けしたのがこんなの。
【 切り出した素材の写真など 】
【 2016/2/13追加 重心移動ユニットの写真など 】
K-tenタイプのマグネット式重心移動ユニットはこんな感じ。
並べた位置で、板の中にストローとウエイトが配置される。
ウエイトはとりあえず3㎜丸棒で、10㎜、15㎜、20㎜等。
ストローやパイプの片側をセロテープで覆って瞬着を塗って蓋をして、そこに一緒に小さく砕いた
磁石も接着で固定。
この磁石は、昔百均で売っていたピップエレキ盤コピー商品から取った物。
今でもまだ売ってるのかな?。
マグネット式重心移動用には安くて良い材料だったんだが。
どうも最近は、小さくて良い感じでそこそこ強力でお値段そこそこのマグネットも入手し易くなって
るみたい。
高い希土類磁石じゃないのでも。
ウエイトにはベアリングじゃなく、鉛の丸棒の頭に小ねじをねじ込んで固定して入れて磁石で付く
ようにした物を使う。
シリコンオイルを塗ってパイプに入れて、パイプの反対側も同様にセロテープと瞬着で蓋をして
ユニット完成。
重心移動用の材料は、先の昔の買置き材料。
昔集めておいた物が色々。
インチサイズの薄肉樹脂パイプとか八角鉛線とか色々あります。
細軸の長めの鉄皿ネジは、ネジ部分に糸錘や糸ハンダを巻き付けて磁石に付く移動ウエイトに
できます。
小さい容積で重量が稼げるウエイトで、細い鉛丸棒やこんなのを使うとウエイトを低い重心に収
めたり、厚みの無いミノーや小さいミノーにも重心移動ユニットが入れやすいです。
ウエイトの戻りもベアリングよりは悪くなりますが、ベアリングより小さめの錘でウエイト重量は稼
ぎやすい。
このタイプの5㎝のミノーで、昔沖縄で散々メッキを釣ったっけなぁ。
こんな重心移動ユニットを穴を開けた板の後ろから入れ込んで、さらに後ろからバルサ丸棒を入
れて瞬着も隙間に流し込んで固定。
ウッド素材なんかでも、後端塞ぎはは浮力のあるバルサ丸棒を使用して後ろの浮力を稼いだり
もします。
ユニットを入れた板を、再度型紙の形に切り出し。
大雑把に適当に。
その後、フレームの入る腹側の真ん中に先に溝を掘ってしまいます。
頭側はアイ位置やユニット避けやリップ装着考慮で深い溝になる。
これで削り前の素体作り完了。
【 後端の穴埋め、腹側溝堀写真など 】
ここから先は、今回のウッドベイト的な腹溝にワイヤーフレームを入れる作りとしては共通。
重心移動タイプもそうじゃない物も。
型紙の形になって腹溝が掘られた素体を、ルアーの魚っぽい形に削っていきます。
適当に。
ここの削りを手が忘れてる。
刃物の刃の入り方とか力の入れ方とか削った木の掬いとか。
ザクッと大きくいけなくて、小さくチミチミと削っていく。
重心移動タイプは中にユニットがあり、大きく削り込めないので慎重に適当に削る。
慎重なのか適当なのか、どっちやねんw。
ナイフでの粗削りはこんな感じ。
【 粗削りの写真など 】
次はペーパーで均す。
均したのはこんな感じ。
【 均した写真など 】
【 2016/2/17 工作関連 追記 】
ルアーの自作を久しぶりにやったら、お久しぶりな方から連絡を貰った。
そこで出た話を補足的に追加。
【 ルアーの腹溝の彫り方 】
ウッドベイトの作成方法ビデオなどでも出てた気がするが、金鋸の刃を使って溝を切ります。
金鋸の刃を短く折って手の持つ部分に布テープを張っただけの鋸。
頭側、尻尾側の両端の真ん中あたりに鋸を入れて、それを繋ぐ感じで一本の溝にしていきます。
【 鉛丸線へのネジ入れ 】
3㎜径の鉛丸線に3㎜径頭の精密皿ネジをねじ込んで、そこがK-ten式重心移動の磁石に付くよ
うにする加工をした。
とりあえず目見当で真ん中にピンバイスで下穴を開けて、その後もう少し太いドリル刃で彫った
が、3㎜頭の精密ネジだと少しセンターがずれたり斜めになると移動ユニットのストローの中で引
っ掛かりやすくなる。
こんなのは2㎜径頭の精密ビスを使ったり、ネジじゃなくてマチバリとか頭が大きめの虫ピンを短
く切って差し込んで瞬着で固定した方が楽です。
3㎜径頭の精密皿ネジを使ったのは、手持ちにそれがあったから使っただけで必然性は何もな
くて、こんなのを使うのは面倒なだけw。
それでもまぁ綺麗に収まれば磁石に付く面積が大きいので、磁力が弱まった古い磁石でも付き
は良いです。
3㎜径の鉛の真ん中に目見当でセンターに穴を開けるのも老眼には面倒だったりするので、こん
な冶具も作ってみました。
手持ちの外径4㎜、肉厚0.5㎜、内径3㎜のアルミパイプと外径3㎜、肉厚0.5㎜、内径2㎜のステン
パイプを適当な長さに切りだし。
ステンパイプをアルミパイプの深さの半分ほどに押し込み、瞬着で固定。
鉛丸線が3㎜少しの太さがあるので、アルミパイプの反対側を3.2㎜のドリルで少し拡張。
アルミパイプ側から3㎜少し径の鉛丸線を中のステンパイプに当たるところまで入れて、反対側
のステンパイプ側をガイドにして中に2㎜のドリルを入れて彫ると、概ね鉛丸線の真ん中に真っ直
ぐの穴が開けられるガイドになります。
工作品をある程度まとまった数で作る様な場合、この手のフールプルーフ化できる冶具を先に作
ってしまった方が楽になったりします。
【 マグネットのバリエーション 】
小さい物が確か純正のピップエレキ板の物。
中位のは何用だったっけか。
大きい物が確か百均のエレキ板もどきの物。
エレキ板もどきは百均を見てみたが売って無く、最近はもう無いのかも。
磁力はエレキ板>もどきだったはずだが、長年放置であまり差が無くなってしまった感じ。
10数年放置だからなぁ…。
四角い小さい物は、東急ハンズで売っていた良い感じの物。
希土類でもなさそうで、値段もエレキ板の高磁力物位なのでこれが使い易いかも。
昔の材料が勿体ないので昔のから消化していくがw。
アガチス版の重心移動も数本削りだしが進んだ。
長くなってきたので分割。
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