【 表面キャストの結果 2016/3/24 】
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長くなってきたので分割。
UVレジンのティッシュFRPはイマイチだったので紙粘土の表面にキャストを試してみた物の結果。
キャストした物のバリ取りと成形をしてみた。
結果としては、レジンの厚めの物はレジン部分で強度があってOK、同薄めは駄目。
FRP補修用エポキシは粘りが抜けずバリを取ると表面のキャストまでヒビが入り駄目。
無発泡ウレタンはキャストもドブ漬けもOK。
硬い分割れたり欠けたりはしやすそうだけど、厚めレジンと無発泡ウレタンはなかなか良さそう。
写真奥から、無発泡ウレタンドブ漬け、厚めレジン、無発泡ウレタンキャスト。
駄目だった薄いレジンと補修用エポキシは潰してみたり裂いたりしてみたが、簡単に潰れて中身
も千切れた。
切れ目が入れば所詮中身は紙粘土なので、耐久性は外殻の丈夫さ次第だな。
レジン厚めは型と中身の隙間が大きくないと駄目だし気泡も多いし、実質無発泡ウレタンが一番
良さそうかな。
バリ取りで削った感触も厚いレジン程硬く無いし、刃の通りも良いしペーパーかもしやすい。
そりゃガレキキャスト用とかだから作業性は良いか。
上から少し通常のコーティングもしてあげた方が良いかもしれない。
塗ったり貼ったりすれば否応なしにするけど。
残った三つを水に入れてみたが、ウエイト無しだとかなり浮く。
レジンミノーとペンシルはウエイトを入れてないが、この段階で針無しだとかなり浮いてる。
ウレタンミノーは錘を多めに入れててシンキング。
んー、比重が高い物を厚めに外側にかけてて5㎝サイズじゃどうかと思ったけど、思ったよりも浮
力があるな。
これ、バルサレベル位で錘が必要かもしれない。
取捨の方向性も定まってきた。
とりあえず無発泡ウレタンでまだティッシュFRPは試すとして、無発泡ウレタンでキャストかドブ漬けの方向かな。
手数的にはドブ漬けの方が楽。
後で顔や鰓を彫ったりもある程度できそうなんで、シンプルな型も作ってもっと検証をしてみよ
うか。
ウレタンでティッシュFRPは、最初から複数枚ティッシュを使って一発で厚みを出して試そうかな。
【 紙粘土のバリエーション 】
別の所で紙粘土を触ってみたら、買った物とは随分違ってた。
どうも調べたら、買った物は紙粘土と書いてあるが発泡樹脂粉が入った軽量樹脂粘土みたい。
縮みは少ないが乾燥してもスポンジ質でフニャフニャ。
触ってみた別の物は、どうやら昔ながらの紙粘土の様子。
他に木粉が入った木粉粘土とかもあった。
この昔ながらの紙粘土と木粉粘土も買って試してみる事に。
昔ながらの紙粘土でも型取りして乾燥して具合を見てみた。
乾燥したら、これがまぁ縮む縮むw。
バリをとって形を整えたら、もう元の2/3以下の大きさになったw。
ペンシルの型の物はひび割れも発生。
出来上がったのは下の写真の状態。
元が同じ型とは思えないw。
鮒がクチボソになったみたいだ。
しかし乾燥した状態の感触は前の軽量粘土より優秀。
軽量粘土はスポンジ状の柔らかさでナイフや紙やすりが効きにくかったが、こちらは紙やすりが
良く効いてバルサみたいな感触で削れる。
こちらのタイプなら確かに、厚くセルロースを重ねたりしたらそれでも使えるかもしれない。
乾いた感触が良いのでもう少し試してみよう。
木粉粘土も一緒に。
【 2016/3/27 粘土キャスト 】
後から買った縮みの大きい紙粘土と木粉粘土をキャスト。
木粉粘土はボソボソしてて湿っているうちは重い。
型に入れてキャストしたところ、一つは大きくひび割れ。
縮む紙粘土程ではないが、やはりそこそこ縮む。
紙粘土の方はやはり縮みが大きい。
縮む紙粘土の対策。
最初にキャストして乾燥して縮ませた後、上から再度紙粘土を被せてキャスト。
これで再度乾燥させて縮ませ、必要ならそれを繰り返す。
とりあえず二回やってみたが、被せると縮みの少ない腹側の肉付きが薄く剥がれやすいので、
被せる時には糊などを使って剥がれにくいようにした方が良いかもしれない。
木粉粘土を乾燥させ、バリをとって整形してウレタンに一回コーティングした物が次の写真。
この粘土、木の匂いがするし乾燥した状態ではペーパーがけで削れるし、割れやひびが無けれ
ばなかなか木っぽい。
実際の木程に硬くはなくて、潰すとやはりフニャフニャする。
とりあえず一晩程度の乾燥だったが、もっと乾燥させるとさらに縮んで硬くなるんだろうか。
コーティングすると、見た目はもう木粉の合板かアガチスにコーティングしたみたいな見た目に
なる。
二枚目、三枚目の写真の少し色の薄い物は、割れひび対策で木粉粘土に粘りがある縮む紙粘
土を1/3程混ぜてキャストしてみた物。
なかなか上手くいって、こちらでは割れやひびが出なかった。
やはり少し縮むが、同じタイミングで作って同じ乾燥時間だと縮みのばらつきも少ない。
最後に最初に買った縮みの少ない軽量紙粘土の中身に、無発泡ウレタンでティッシュFRPを試し
てみた。
片側にテッシュ4枚を重ねて無発泡ウレタンに浸しキャストしてみたが、外側にエアが入って型を
割った時には一部表面の剥がれが出た。
強度的にはもう一声かな。
無理にFRP化するより、やはりドブ漬けの方が手軽かもしれない。
極薄のガラスクロスでも入手して試してみようか。
粘土ルアーのコーティングを行った物。
なかなか見た目は良いんだけど、数回のウレタンコーティングじゃ強度はやはりあまり無い。
コーティング繰り返して使い物になるかどうか。
縮む紙粘土は2回キャストで概ね木粉粘土と同じくらいの縮み具合かな。
どちらの粘土も乾燥するとそこそこ軽い。
コーティングの繰り返しや縮みも考えると、やはり最初の軽量紙粘土で型取りして無発泡ウレタン
のドブ漬けが確実そうかな。
【 2016/4/2 粘土キャスト続き 】
各粘土での作成具合。
どの位手間なくいけそうか。
軽量紙粘土のキャストを一晩乾燥させ、上から無発泡ウレタンでドブ漬けやキャスト。
この位で出来上がりだと楽だと思ったんですが、流石にこれじゃ弱いですね。
キャストはそこそこいけそうな強度にはなったけど、もう少し乾燥して縮んでキャストで外側が厚く
ならんと弱いかも。
ドブ漬けも無発泡ウレタン混合直後のシャバシャバでの漬けだと層が薄く、粘りが出てからの厚
漬けみたいには硬くならなかった。
2回漬けたが実用にはならない硬さ。
バルサに無発泡ウレタンでドブ漬けも試してみました。
吸い込み止め無しで混合直後のシャバシャバを直にだと、かなり含浸して中からエアが抜けて
泡が出る。
これ、一発でバルサが文句なしに硬化できます。
表面は泡で凸凹になるから、乾燥後にまたペーパーで慣らしてまた穴埋めのコーティングが必
要になるけど。
下の写真は最初のがキャスト、二枚目がドブ漬け、三枚目がバルサのドブ漬け。
ただこのバルサ、重心移動を仕込んだ物をドブ漬けしたんですが、含浸して硬化して締まって
で、中に仕込んだストローの移動ユニットが潰れたらしく、ウエイトが動かなくなりましたw。
キャストの中身軽量紙粘土にも同じユニットを組んだんですが、こちらは問題なくちゃんとウエイ
トが動く。
ただこちらはユニット位置の固定が悪かった様で、浮かべたら右に傾いてしまったw。
なかなか難しいですねぇ。
関連を調べてみてたら、Raytuneなどは中身が一回り小さいバルサで上に無発泡ウレタンのキャ
ストをしているみたい。
このタイプを真似する時には、ちゃんとRaytune工法って書かなきゃな。
流石にちゃんとした金型で作った型で注型とかで作ってるんだろうけど、Raytuneって知ってる限
りでは昔、バルサ以外では発泡ウレタンボディの物を出してたりしたけど、今はバルサ上キャス
トの物やインジェクションモデルなんかも出してるんだな。
流石に色々疎くなってるな。
木粉粘土は先にキャストした物を乾燥させ、しつこく10数回、湿乾ウレタンでコーティング。
なんとか実用になりそうな硬さにはなってきたけど、やはり耐久性はなさそうだな。
イマヒトツウレタンの含浸なども良くない。
昔ながらの紙粘土の二回キャストの方はバルサ並の強度位で使えそう。
でも比重はバルサよりも高め。
スピナーボディも、無発泡ウレタンやもう少し小さい型でUVレジンでキャストの具合もみている。
木粉粘土ではとりあえず、アルミ貼りなどもはじめてみた。
駄目だ、写真でアップで見ると粗が良く判るw。
細かい所が見えなくなってきてるからな。
老眼鏡いるかな、もう。
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