Translate

2015年6月21日日曜日

アルコールストーブ工作


左上の検索でもキーワードで一覧が出ます。

しつこく続けてるアルコールストーブ工作。

しつこくやってるので興味を持たれた方もいて、どんな風に作ってるか聞かれたりもしました。
まぁネットに作り方は幾らでも載ってるので、そんな物を見た方が早いんですが、ネタ的に少し作
り方も書いてみます。
型はグルーブストーブってタイプで、これで検索すると大元の製作のサイトやバリエーション物など
も色々見つかります。
大元はかなり前にMixiで作られた方の物を改良していった感じなのかな?。
私が作ってるタイプは、160ml缶を缶の上部を抜いて二分割して作って、外側の余る部分を折り
返した時に中側に缶上部の縁が入って潰れ難い様にした感じ。

そうそう、ネットで探すと作ったアルコールストーブのテスト燃焼をやってる動画なども沢山ありま
すが、屋内で燃焼テストをしているような物は試し焚きの参考にはしない方が良いと思います。
殆どのアルコールストーブは小さくて軽くてで、材料のアルミ缶は耐圧じゃないし燃料は密閉じゃ
ない物が多いし、炎の調整や消火の仕組みもないしで安全な物じゃありません。
密閉、加圧、加熱しすぎて燃料を吹いたとか流れ出て広がって燃えたとか、危なっかしい事が書
いてある所も結構あります。
グルーブストーブってタイプも、燃料の入れ過ぎや周りをタイトに風防で囲み過ぎて本体を加熱し
すぎたりすると燃料が溢れて火達磨になったりします。
それ以前に密閉じゃないアルコールストーブの多くは、本体が簡単に動いたりこけたりして燃料
も簡単にこぼれ広がる代物です。

しかもアルコールの炎は日中明るい所だとろくに見えません。
作ったものの試し炊きなどは、消火の準備を整えて屋外で安全な体制で行うようにして下さい。
もし使う燃料がガソリンでもそんな事をするかって考えて行う位が丁度良いと思います。

最近作ってる物の使ってる材料は、飲みきりサイズの160mlの小さいアルミ缶におちついてきて
ます。
スーパーなどで2本100円とかで売ってる物。


これの上面の縁にカッターで切込みをいれます。
そこそこカッターで溝が掘れたら、飲み口から鋏を放射状に複数入れて溝まで切ります。
切込みの入った上面の部分部分を缶内側に折り込んでやると溝の部分で折れてとれます。
これで上面が簡単に除去できます。




 
カッターを缶の底から48㎜位の高さで固定して、缶の側面に刃を当てて缶を回して切ります。

下の写真でカッターを抑えて缶上面を握り、時計方面に回して切ってます。




 
缶の上面縁に八等分のマークを描き、そこから下に垂直にペンチなどで缶を挟みグルーブを作
ります。

これが缶の縁分が無いタイプなら、定規などを当てて折ってでも簡単にやれます。
写真のは、ダイソーで買ったフラットペンチを使用して真っ直ぐに挟み左に捻る様にして缶の上面
縁の下側まで溝になる様に行っています。
八か所溝を作ったら、その溝と溝の合間にもう一本同じ様に溝を折り込み、計16本にしてます。




 
溝を作った内側パーツは、下部に8㎜位の切込みを複数入れます。

内側パーツのその切込みを入れた部分を内側に折り曲げ、内側パーツを入れやすいようにしま
す。




 
今度は外側パーツの上面を八等分して、同じくダイソーで買った一穴パンチで上面から18㎜位の
ところに穴を開けます。

穴が開いたら鋏で上面に続くように切って写真の様に切込みにします。
そこに内側パーツを入れ、切込みと溝位置を揃えてみたりします。




 
入れ込んで余った外側パーツ上部の部分を、缶内側に折り込んでやって完成。





 
炊いた感じはこんな風です。

ほぼ無風の屋外でアルコール30㏄で13分ほど燃焼。
500㏄弱の水が、無風状態で概ね8分ほどで沸騰。
同じく、アルコール30㏄で鍋の1Lの水が12分ほどで沸騰。
風が強かったら燃料、沸騰時間も倍くらいでみておけば上等かな。




 
そうそう、IMCOのライターを20数年ぶりに買いました。

キャンプストーブに点火するのに便利で、昔使ってたのを思い出して。
上の方の写真の、中身だけ出してるのもそれ。
昔はZippoも流行りで、そこかしこでチャキンッ、ボッ、なんて音が聞けたもんだが、昨今は喫煙も
文字通り煙たがれ、給油が面倒だったり石の減りと補給も面倒だったりですっかり見かける事も
減った。
無くしても惜しくもない手軽な100円ライターに駆逐もされた。
100円ライターも、昔のBIGのライターみたいに少しデザインされた様なものならまだしも、最近の
はデザインも色気もないつまらないライターが多いよね。
喫煙具に拘る、みたいな風潮も無くなってしまったし。

オイルライター全盛期はZippoばかりが多かったけど、自分でも幾つか使ったりはしたものの、兎
に角無くなる。
滑りやすい作りでポケットから滑り落ちやすく、足が生えてるって言われてたほど。
使ってる人も多く、ビンテージだベトナムだの気張ってる人も増えたりで、へそ曲がりはIMCOのラ
イターに切り替えた。
芯の太さとオイル量のジッポ、火打石の火花が強くて一発点火のイムコって感じだったかな。
イムコは壊れないし無くならないしで、メッキが剥がれてもかなり長い事実用で使えた。
ただZippoと違ってブリキのメッキが剥げると錆びて、Zippoみたいに下地の真鍮が出るみたいな味
は無かったけどな。

長めで点火専用だったら最近はチャッカマンの類があるし、ガスライターもターボだとオイルライ
ター並に風に強いし、わざわざ手間のかかるオイルライターを使う必要もないんだけど、アルコ
ールストーブなんてのもわざわざ手間をかけて使う様な物だから、こんな点火用ライターも悪くな
いやね。